チーム医療のデメリットとしてまず挙げられるのが、スタッフ間でコミュニケーション不足に陥りやすいことです。多職種がチームとなって医療に携わっているため、情報伝達の方法が確立されていることが重要なポイントとなります。万が一、他の職種のスタッフと情報伝達がうまくできていない場合、患者の治療でミスが発生するリスクが高まりかねません。ミスが起きないよう、密なコミュニケーションも大事になってきます。
次にチーム医療のデメリットといえるのは、教育不足になる可能性が高いことです。チーム医療では毎回同じメンバーでチームを組むのではなく、場合によって違うメンバーでチームを組むことも珍しくありません。そのため、各職種ごとにチーム医療への理解が異なると、ベストパフォーマンスが発揮できないのです。各職種に対して、チーム医療への理解が深まるような教育を実施することが解決につながります。
そして、一部のスタッフの業務負担が増えるのも、チーム医療のデメリットです。チーム医療は同じ目的に向けて多職種が連携することで、患者の苦痛や不安を取り除くことを目指します。複数人で協力するため、誰か一人の仕事量が増えるリスクも考えられるでしょう。最後に挙げるのは、安全性が損なわれるリスクがあることです。チーム医療は多職種のスタッフが協力して治療に当たります。知識の共有や意思疎通が十分にできていなかった場合、患者に安全な治療を施せなくなる可能性もあるのです。